中小企業の会計に関する指針 平成20年版が出てきました
2008年 05月 03日 - 01:25 by 桂 一朗
中小企業が会計処理を行うときによりどころとする「中小企業の会計に関する指針(平成20年版)」が平成20年5月2日公表されました。
今回の改正は、企業会計基準第9号「棚卸資産の評価に関する会計基準」及び同13号「リース取引に関する会計基準」に対応したことが主な改正点です。
改正に伴い「個別注記表」の書き方も若干変わっていますね。例えば棚卸資産(本文47頁)について
② 棚卸資産の評価基準及び評価方法
総平均法による原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用しています。ただし、原材料は最終仕入原価法を採用しています。
低価法という表現は存在しません(そのような考え方はとらない、あくまで"収益性の低下による簿価切り下げ"。つまり、時価は正味売却価額である)。
この「棚卸資産の評価基準及び評価方法」に関して、中小企業においてどこまで厳格にできるか・・・と思いつつ、売れない販売用マンションを抱えてしまっている一部の建設業界にとっては、非常に重い会計基準だなぁ~と感じますね。
リース取引に関しては、未経過リース料総額を個別注記表(重要な会計方針に係る事項に関する注記)に書くようになっています。他は、有形固定資産の減価償却累計額が、以前は「その他の注記」欄に書いていたのが、「貸借対照表に関する注記」に移動していますね。
ここで、断片的な情報をご覧になっても、しょうがないので、決算書を作る役目を負っている皆様は、ぜひ通読してみてください。ちなみに私は、中小企業といっても、こうなってくるんだなぁ、と感想を持ちました(汗。


