健康保険、雇用保険は値上がり 厚生年金、源泉所得税は変わらず 4月から
2010年 04月 02日 - 01:27 by 桂 一朗
健康保険が上がったのは平成22年3月からだろう!とおしかりを受けそうだが、従業員の給与から徴収するのは4月分からだと想定してのタイトルです。さて、給与計算に間違いがあってはいけないので、ともかくまとめておく。
健康保険制度を知るためには、「全国健康保険協会(協会けんぽ)」のWebSiteを見に行くことになります(平成22年度の健康保険料率が変わります)。保険料額表はこちらです。
現在は、都道府県により料率が異なるのです。該当の県を見ることになります。ちなみに、愛知県は"介護保険第2号被保険者に該当する場合"では、10.83%に達しています。
雇用保険も4月から値上がりしています。厚生労働省WebSiteの「雇用保険料率のお知らせ」をご覧になって下さい。ちなみに一般の事業で15.5/1000(事業主負担率9.5/1000、被保険者負担率6/1000)となっています。
厚生年金保険料は、昨年9月(10月納付分)から変更はありません。保険料額表は、社会保険庁WebSiteを見に行くことになります。
源泉所得税に関する、「平成22年4月以降分 源泉徴収税額表」がでてきていますが、税額自体は平成19年1月以降、変更はありません。そうはいっても、社会保険料が変われば、源泉所得税に影響がでてきますけれど・・・
扶養控除が改正になり、年少(15歳以下)扶養控除が廃止されました。しかし平成23年1月から廃止となるため、この4月で何らかの手当をする必要はありません。
正直、社会保険関係のコストがこれだけ上がってくると、企業側は相当辛い。社会保険負担が生じる従業員(例えば正社員)をできるだけ減らしたい・・・という動機付けは強いだろう。結局、支払える資金には限界があるので、賃金は上がらないね。