個別注記表、何書こうか悩むね その2
2006年 08月 20日 - 01:59 by 桂 一朗
個別注記表を、、このブログの「個別注記表、何書こうか悩むね」で中小企業会計指針(中小企業の会計に関する指針)に基づいて書くことにしたことは述べましたが、税務上、貸倒引当金の計上について、裏書手形・割引手形を、貸倒引当金の対象としたいならば、その金額を決算書に注記するということは、以前と変更がありません(法人税基本通達11-2-17) 。
そこで、この裏書手形・割引手形を個別注記表のどこに書くかと言えば、「貸借対照表に関する注記」となるわけですね。
そうすると、一般的な中小企業が、中小企業会計指針に基づいて、下記の3項目だけを注記したのでは、税務上は一括評価の金銭債権に関わる貸倒引当金の計上に際して、裏書手形・割引手形をその対象とすることができなくなります。
- 重要な会計方針に係る事項に関する注記
- 株主資本等変動計算書に関する注記
- その他の注記
まぁ、うっかり忘れないようにということです。
この辺のところは、中小企業の会計」ツール集(平成18年4月指針改正対応版)で紹介したツール集の中の個別注記表の様式例には、ちゃんと出ていますね。なかなかよく出てきてます。